「熟成した日本酒を飲んでみよう」と思った時にぶつかるのが、どれが自分の好みかわからない、という問題。
何本か続けて飲んで、だんだん自分の好みが見えてくる。そして好みのものに近そうな銘柄を試してみる。
こんな行ったり来たりも楽しいものですが、最初の一歩が踏み出しにくいのが難、なのですよね。
メルマガ筆者自身もそうでしたから、このお悩み、良くわかります。
そこで;多様な熟成日本酒の中から、「お求めやすく、質が高く、かつ好みのタイプを探しやすい」という視点で、「お好み探し」用トライアルセットを作ってみました。
今回ご紹介するのは、その第一弾のセットです。
飲む側の視点で単純化すると、熟成日本酒も「食中酒」と「食後酒(ないし、お酒単体で楽しみやすいお酒)」に分けられます。
(作り手やテイスティングのプロ目線で言えば、後者の中にも、特定の料理とのペアリングで魅力を発揮するものはいくつもありますが、あえて上級者向けの視点は捨象させていただきます。ご容赦を!)
セット第一弾は、「食中酒」2銘柄、「食後酒」1銘柄の組み合わせです。
食中酒はどちらも、熟成の魅力が備わり、かつ幅広い食事メニューに合わせやすいお酒。まだまだ熟成して魅力を増すポテンシャルも持ち合わせています。
「お好みサーチ トライアル」セット
1) 神亀酒造 小鳥のさえずり 純米吟醸 2016
日本酒が熟成していくと、まず新酒にはない「まろやかさ」が感じられるようになります。旨み、酸味、微かな苦味、といった味の要素も次第に混じり合って、バランスの良い仕上がりになってくるのが、良質な熟成酒に共通する特徴です。
一方、独特の熟成香(カラメルのような甘いニュアンス、あるいはナッツの香り、など)やスパイス、ハーブといった味の幅、深さを高める要素も感じられてくることがあります。
「小鳥のさえずり」は、熟成香や味の複雑さは、あまり強調せず(探していくともちろん背後に隠れています)、キリッとした旨みと酸味をまろやかにバランスさせたタイプ。幅広いメニューに寄り添い、飲み飽きしない抜群の食中酒です。
高めの温度で燗をつけると、バランスの輪が大きく広がり、「1階級上の体格」に変身、堂々とした旨みと酸味がステーキなどお肉料理も受け止めます
(2)出羽桜酒造 枯山水 特別純米10年熟成
一方、枯山水10年は、熟成による複雑さ(香りと味)をはっきり感じさせてくれるタイプ。熟成によるまろやかさもあり、優しい口当たりが印象に残ります。
優しくても、力を秘めているお酒で、味が強めの中華や焼肉とも、がっぷりと組み合えます。ぬるめの燗も魅力的です
食後酒の方は、甘みと複雑さを楽しめる銘酒をご用意しました。
(3)榎酒造 華鳩 貴醸酒オーク樽熟成(食後酒)
濃厚だがしつこくない甘さ、複雑な香り、そして長い余韻。
旨みが土台を支える素晴らしいデザート酒です。
(別銘柄ですが、華鳩の貴醸酒は今回の広島サミットでもサーブされました)
◇ 商品名 お好みサーチ トライアルセット
価格:通常価格 9,900円のところ、セット特別価格9,400円(税込)