

吟醸の華やかの香りを残しつつ、低温熟成によって複雑さと深みを増す熟成酒の作り手 天寿酒造。数多くの過去ビンテージの中から、熟と燗の上野が蔵元とご相談し「特別な一本」をセレクト。熟と燗だけのオリジナル商品となりました。
天寿 純米吟醸 1997(熟と燗オリジナル)
ヴィンテージ(醸造) | 1997年 |
熟成年数 | 25年 |
- 10000円~50000円未満
- 10年以上(熟成)
- 1990年代
- すべての商品
- 熟と燗オリジナル
- 薄黄、薄緑
- 食中酒(前菜以降)
- 醸造元:天寿酒造
- アルコール度数:17度
- 容量:720ml
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【20歳未満の飲酒は法律で禁じられています】
平成9年当時の新設備(OSタンク※)で醸された純米吟醸酒。
熟成香と吟醸香が溶け合い、熟成で味わいの深みが加わった、素晴らしいバランスのビンテージ。常温や燗酒でおいしいお酒です。
鍋料理に少し温めて45℃で合わせていただくと、新たな世界が広がります。
※OSタンクはタンク下部が半球型になっており自然対流が起こりやすい形状になっており、周りに冷却水を入れることができる二重構造になっています。メ温度管理がしやすく品質の高い清酒を醸すことが可能です
- おすすめの飲み方
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- 保管方法
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- お届け日・配送料について
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試飲チームの評価
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上野 伸弘
(熟と燗 バーマスター / 刻SAKE協会 常任理事)やや白い花の香り、優しく漂う野に咲く百合の香りにマッシュルームのような香りが混ざる。いい意味での優しいアプローチ。口に含むと思いの外、存在感があり、旨味が強く感じられる。口に含むと、先程の上立ちの香りやドライアプリコットやレンゲのような香りが広がり、口中を心地よくさせる。甘み、旨味、酸味、渋みがバランスよく、飲み込んだあとの余韻も長く、2口目、3口目を誘う。最初冷やし目から召し上がり、温度が上がっていく中での味わいの変化を味わっていただくとポテンシャルを一番感じられる。
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石渡 英和
(元国税局主任鑑定官)きれいな熟成香、筋の通った香り、吟香も感じる。
なめらかな口当たり。香りに比して、味は若さも感じる。
シャープな味わいだが、余韻が続く。
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戸田 明子
(日本酒肉研究所 ITTEKI 所長)とても滑らかで心地よい飲み口。甘味と酸味のバランスが取れ かつ苦みが主張してこないので丸みがあり 優しい余韻が長く続く。
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山内 祐治
(湯島天神下 すし初 四代目 / 第1回J.S.A. SAKE DIPLOMAコンクール優勝)紅茶の香りや月桂樹の香りに加え、木質系の香りとふくらみを感じさせる。
中盤から米の旨味が顔をだし、全体を通して厚みのあるバランスでソフトだが、重たくなり過ぎず品が良い。余韻への抜けもよく、清らかさと優しさを両立させる。
蔵元紹介


天寿酒造
天寿酒造は文政13年(1830年)初代大井永吉が麗峰鳥海山の麓、由利本荘市矢島町に創業し190余年の歴史を誇る蔵です。当主は代々永吉の名を受け継ぎ、現代は七代目が継いでおります。主銘柄「天寿」は百歳までも幸せに生きる事の意味であり、ラベルの文字は2000年もの昔、中国山東省泰山の磨壁に刻まれた金剛経から写したものです。歳月だけが刻むことの出来る風格を酒の味に生かし、また顧客への長寿の願いが込められています。
天寿酒造では全国的にも初期の昭和47年(1972年)に大吟醸を発売開始いたしました。当時はまさに全国新酒鑑評会に出品するための大吟醸造りでしたが、入賞酒の傾向が非常に若い状態のもろみを上槽したタイプの物が取り上げられた為、酒が非常に若く一般飲用には向かないと五代目・六代目が判断し、熟成により味の深みを付けようとの判断で、三年間冷蔵熟成し発売したのが大吟醸初販売の「天寿古酒大吟醸」でした。
天寿酒造の古酒はその後も出品酒の冷蔵貯蔵型を中心とした、熟成による味の幅と深みを目指す淡麗熟成型を中心に進めて参りました。直近の十年程は生酛造りへの挑戦から、生酛純米大吟醸・生酛純米酒の2~3年熟成も取り揃えています。